子犬の夜泣きの理由とは?原因別で考える14の対策

飼い主なら誰しも1度は悩まされるのが愛犬の「夜泣き」。
特に子犬の時は必ずと言っていいほど夜泣きしますよね。
我が家のみそ吉くんも(犬種:キャバリア)生後6ヶ月になりますが未だにたまーに夜泣きします(だいぶ良くなりました)。
一般的な夜泣きの対策として「甘えてくる夜泣きは絶対に構っちゃダメ!無視が1番良い」とよく言われますが、現実問題として近所迷惑や自分たちの睡眠を考えると無視し続けるのも正直、難しい面があります(泣きやむどころか徐々に声が大きくなってくるし・・・)。
ホントにどうしていいか困りますよね^^;
でも、子犬が夜泣きするのには必ず理由があるんですよね。
犬が吠えるのは何かしら自分たちに伝えようとしているメッセージでもあります。
その理由がわかれば対策を打つこともできます。
また、子犬も成犬になるにつれて徐々に夜泣きしなくなる子がほとんどです。
今回は我が家のみそ吉の夜泣きに効果があった(と思います)方法と、一般的に言われる子犬の夜泣きの理由と対策を紹介してみたいと思います。
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子犬が夜泣きする14の原因とその対策
一般的に子犬が夜泣きする原因とその対策を14パターンに分けて紹介してみます。
1.新しい環境への不安や寂しさ
子犬を飼い始めた時にほとんどのワンちゃんが夜泣きするかと思います。
これは母親から離れた寂しさや環境の変化による「不安や寂しさ」からくる夜泣きです。
甘えや構って欲しさからくる夜泣きと違って、不安や寂しさからくる夜泣きの場合は飼い主さんがなだめてあげて安心させるのが1番です。
また、ブリーダーさんから飼った場合などは以前から寝るときに使っていたぬいぐるみなどを頂いてケージにおいておいたり、飼い主の臭いのついたタオルや靴下などを入れておくのも安心させることが出来ます。
たまに一緒に寝てあげる飼い主さんもいらっしゃいますが、そこは賛否分かれるところですね(癖になると大変なので)。
飼い始めてすぐの夜泣きの場合は、大抵数日すれば夜泣きしなくなるケースが多いようです。
2.ケージが大きすぎる
将来、成犬になった時の事を考えて大きなケージやハウスを買って入れている場合、落ち着かないことが理由で夜泣きする子犬もいます。
人間で考えてみるとわかりやすいのですが、もし何十畳もあるだだっぴろい部屋の真ん中に布団を敷かれて寝てみろといわれても、かなり落ち着かなくて熟睡できないですよね^^;
ケージが大きすぎる場合はタオルやぬいぐるみ、クッションなどである程度スペースを埋めてあげましょう。
飼い主さんの匂いたついたタオルならより効果的ですね。
3.音に反応する
子犬の場合、夜中に聞こえる風の音や家の外から聞こえてくる車や物音など聞きなれない音に不安で反応してしまうこともあります。
音が気になる子犬の場合は、音を小さくしてラジオをケージのすぐそばに置いておくと良いでしょう。
また、カチッカチッと規則的に音がする時計を置いておくのも、心臓の鼓動のタイミングや音に似ていて効果的だとも言われています。
4.外敵から身を守る本能
犬って寝ていてもちょっと物音がしただけですぐ目を覚ましますよね。
犬が熟睡しないのはいつ外敵から襲われるかわからないという身を守るための本能からきているそうです。
ですので、犬が寝ている時にケージを大きい布やバスタオルなどで覆ってやり周りを見えなくすることで、安心して眠れるようになり夜泣きが治まるワンちゃんも多いそうです。
逆に不安がるワンちゃんもいるかとは思いますが、夜泣きがひどい場合は試しに1度やってみても良いかと思います。
5.クレートの使い方を誤っている
クレートを寝る場所として使っているケースでの夜泣きの場合は、日中のクレートの使い方を間違ってしまっている可能性があります。
本来、クレートは犬の就寝場所として優れた利点がいくつもあります。
犬の巣穴に似ていることから安心しるとも言われていますし、クレートで寝る習慣がつくと、外泊の時など寝る環境が変わってもクレートがあればいつでもどこでも就寝できるようになります。
飼い主としてもすごくありがたいことなのですが、使い方を間違うと犬にとってクレートは嫌な場所になってしまいます。
例えば代表的な例で言うと、お留守番が多いワンちゃんの動きを制限するためにいつもクレートにいれていると、犬からしてみるとクレートは「ひとりにさせられる寂しい場所」という認識になってしまいます。
そうならないためには、普段からクレートは楽しい場所、安心する場所と思ってもらえるように、クレートの中でおやつを食べさせたり、おもちゃで遊ばせたりしてみましょう。
6.お腹が減っている
早朝に限ってばかり夜泣きする子犬の場合は、単純にお腹が減っている場合があります。
人間も空腹で目が覚めることってありますよね(健康な証拠ですが^^;)。
空腹の場合の夜泣きであれば治すことは簡単です。
夜ごはんの時間を今より1~2時間遅らせればいいだけです。
ご飯の間隔が空きすぎる場合は、ご飯の量を増やすよりも量は変えずに回数を増やしましょう(時間差で出す)。
ご飯の量を増やしてしまうと肥満にもつながるので、明らかに量が少ないと思われる場合以外は注意が必要です。
7.運動不足によるストレス
運動不足で体力があり余っているケースや、日中に遊んでもらえなかったり散歩できなかったりするストレスから夜泣きする場合もあります。
その場合は日中に思い切り運動させて疲れさせてあげましょう。
また、「おて」「おすわり」などしつけのトレーニングをすると体だけではなく頭を使うのでより疲労感が溜まるので熟睡してくれます。
子犬も人間と同じく適度に運動したり頭を使った方がより熟睡できるんですね。
個人的にも夜寝る前に遊んであげて疲れさせるのは即効性がある夜泣き対策だと思います。
8.トイレ
トイレが自由にできない理由があるときにも夜泣きするケースがあります。
ウチのみそ吉の場合もこれが多いです。
単純にケージにトイレがなければ準備すればよいだけの話ですが、寝床でトイレするのを嫌がったり、自分のおしっこした後のシートの上では再度トイレしたくなくて(シーツを交換してほしい)夜泣きして飼い主を起こす場合があります。
この場合の対策としては、寝る前に極力トイレをさせるように仕向ける、またはシーツ破れ防止のカバーをすることで自分のおしっこが足や体に触れないようにすることで夜泣きを防止することも可能です。
とはいえ、必ずしも寝る前にトレイをしたから夜にしなくなるとも言えないので、その場合は夜泣きで起こされたら1度起きてトレイを片付けるしかないですね^^;
9.空調
犬も人間と同じで暑かったり、寒かったりすると目が覚めて飼い主に要求することがあります。
犬の適温は25度と言われますので、寒ければ暖房を朝方はタイマーでセットしてつけるようにしてあげたり、暑ければ風通しの良い場所にケージやサークルを置くようにして環境を整えてあげましょう。
犬用のヒーターや扇風機も売ってますので、使ってみても良いかもしれませんね^^
10.ケージの場所
子犬のケージやサークルを人の出入りがあまりない部屋に置いて過ごさせてませんか?
1人で寝れなくならないようにしつけでやる方もいらっしゃるみたいですが、人の気配がしない部屋で一人寝るのは子犬にとっては不安で寂しいものです(人間だって寂しい)。
飼い主の寝室と一緒の部屋、もしくは寝室が見える場所ににケージやサークルをおいてあげましょう。
それだけで安心して夜泣きが治まることがあります。
11.サイクルのズレ
食事の回数にもよりけりですが、基本的に犬は「食べて・トイレして・遊んで・寝る」このサイクルを何度も1日に繰り返します。
子犬のサイクルの寝る部分と自分が寝る前のサイクルを合わせることで夜泣きを緩和させることが出来ます。
飼い主自身の生活のサイクルが不規則な場合はどうしようもありませんが、そうでない場合は自分が寝る少し前に夜ごはんを食べさせていっぱい遊んでトイレも済ませてから一緒のタイミングで寝るようなリズムを作っていきましょう。
12.昼間ずっと放し飼いしている
昼間ずっと子犬を放し飼いしていて、夜寝るだけしかケージにいれないようなケースでは夜泣きするワンちゃんもいるようです。
ある意味、その環境で飼える飼い主さんが羨ましい気もしますが^^;、犬からするといつも構ってもらえているのに急に寝るときにケージに入れられると目が覚めた時に寂しくて夜泣きしちゃうんでしょうね。
対策としては実にシンプルですが、日中からケージにいれて過ごす時間を増やすことで慣れさせていきましょう。
その方がお留守番もしっかりできるようになりますよ^^
13.甘え・構って欲しい
1番厄介かつ最も多い夜泣きの原因が「甘えや構って欲しい」から来るものです。
甘えて夜泣きする場合の1番の対策は「徹底して無視すること」だと言われています。
泣けば飼い主が来てくれて構ってくれる、遊んでくれると学習してしまうと、要求が通るまで何度も吠え続けます。
逆に要求が通らないことを学習すれば無駄吠えすることも減っていくでしょう。
ただし、ここで困るのは無視しても夜泣きが続く場合に近所迷惑になってしまうような環境に住んでいるケースです。
実は私の家もこのケースに当たっていて、両隣りに聞こえてしまうのです。
その場合はさすがに吠えさせ続けるわけにもいかないので、1度子犬のところにいってなだめるしか方法はありません。
とはいえ、それでも出来るだけ短時間で済ませてあまり構い過ぎないこと。
ケージから出してあげたり、遊んであげたりせずにクールに淡泊に対応するようにしましょう。
また、夜泣きしたとしてもその繰り返しです。
荒治療としては「大きな音を立てる」「叩く」「水をかける」など強く叱ることで夜泣きを治す飼い主の方も多いですし、勧めている方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、確かに泣きやむかもしれませんが、飼い主と犬とのコミュニケーションという上では疑問を投げかける方もいます。
終始飼い主の顔色ばかりうかがうワンちゃんになってしまう可能性もありますし、本当に伝えなたことがあるときも叩かれたくないから我慢して言わなくなってしまう犬になるかもしれません。
無視し続けることが1番良いのかもしれませんが、なかなか環境的にそうもいかない方(自分も含めて)は根気強く教えていきながら、成犬になったら治まることを祈るしかありませんね。
14.病気
普段まったく夜泣きしない愛犬が急に夜泣きし始めた場合は病気の可能性があります。
突然の夜泣きや夜泣きのタイミング、また朝になってからも様子がおかしかったらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
我が家のみそ吉(生後6か月キャバリア)の場合
あまり参考にならないかもしれないですが、我が家の愛犬のみそ吉(生後6か月キャバリア)の場合に効果のあった夜泣き対策です。
ウチのみそ吉の場合、夜泣きの傾向として「朝方が多い(5時~5時30分くらい)」「うんちの時」にすることが多かったです。
ですので、夜泣き対策で我が家がやってことは、
- 夜ごはんを1時間遅くした(朝起きた時の行動をみていて単にお腹減ってるのでは?と思った)
- 若干、夜ごはんの量を増やした(気持ち程度。ごくわずかです)
- 寝る前に走り回らせて疲れさせる(熟睡するようになった)
- 寝る前に出来るだけうんちさせる(した時は少なくともうんちで夜中に起こされない)
- エアコンで早め時間帯からタイマーセットして空調を整える(季節の変わり目で寒くなった時に夜泣きが増えた気がしたので)
- おしっこシートを新しいのに替えておく(シートが汚れていると排泄したがらない=起こして要求してくる)
- 甘え夜泣き?したらなだめには行くが姿だけ見せて即帰る(無視したいが近所迷惑になるので行かざるを得ない)
くらいですね。
それでも、まだたまに夜泣きすることがありますが、昔に比べるとグッと減ってきました。
単純に年齢が増して大人になってきたのかもしれないですけどね。
でも、それなりに効果あったのではないかなと思ってます。
まとめ

いかがでしたか?今回は子犬の夜泣きの理由とその対策を紹介してみました。
どの方法が絶対効果があるということでもありませんし、家庭の環境やワンちゃんの性格によって有効な方法も変わってきます。
ただし夜泣きするには必ず何かしらの理由があるのは確かなので、色々とワンちゃんの動向をみながらそれに合った対策を色々と試してみると良いと思います。
愛犬のメッセージを1番身近に読みとってあげられるのは飼い主さんだけですからね。
しつけは大事ですが、あまり肩ひじ張らずに完璧を求めたり、犬も家族もお互い苦痛になるようなことは極力避けて、楽しく愛犬と過ごしていきたいですね。
色々と子犬が夜泣きする原因や対策を紹介しましたが、どれが正しい方法でどれが間違っているとかはあまり無いのかなぁと思っています。
人間の子供と同じで、子犬も犬種が同じでもそれぞれ性格がみな違いますし、画一的な方法で同じ結果が出るわけでもありません。
必ずしも犬を飼っている経験が長い人が言うことが正しいとも思いませんし、ブリーダーやしつけ教室のトレーナーが絶対だとも思いません。
人に迷惑をかける部分のしつけは絶対に必要ですが、それ以外の部分はおのおの家庭で思い思いに自由に育てればいいのかなぁ~と思います。