不育症検査その5~膠原病内科で抗リン脂質抗体症候群の疑いアリと診断

先週、婦人科での不育症検査がとりあえず終わりました。
今日はとりあえず先生曰く「あらゆる可能性を考えて念のために」という意味合いで膠原病内科にやってきました。
初めての外来な上に、膠原病と聞くと、ちょっとビビってしまいますがなんとか気持ちを落ち着つかせます。
待合室はほぼ満席状態でしたが、受付を済ませると10分程度で診察でした。
珍しく予約時間通りです。
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PE抗体に陽性反応。抗リン脂質抗体症候群の疑いアリ
膠原病内科の先生は30代前半くらいの若いちょっとオタクっぽい感じの先生でした。
最初の問診は現在の体調についてで具体的な問診内容としては、
- 口内炎はできやすいか
- 皮膚が赤くなったりしないか
- 皮膚が痒くないか
- 脱毛していないか(髪)
- 指先が白くないか
- しもやけができるか
- 膝がいたくないか
- その他関節が痛くないか
- 頭痛がないか
- ドライアイではないか
- しびれがないか
- 日光過敏アレルギーではないか
- アレルギーはないか
- 両親や兄弟の病歴
ほとんど該当しないと答えました。
皮膚が痒くなったりもありますが、季節的に乾燥してなので常にという訳ではないというのも伝えました。
自分から申告した症状としては「たまに頭痛がある」「ここ5年くらいで白髪が増えた」ということくらい。
次に触診です。
首回りを触り、のどを見て手の平と指の関節、肘と膝を触診したあとは、胸と背中に聴診器を当てて終わりです。
私が「抗リン脂質抗体症候群」の可能性がある。
一瞬、話を聞いた時は頭が真っ白になりました。
不育症だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞の危険もあるなんて……
ショックと不安が一気に襲ってきました。
しかも婦人科の先生は、血液の凝固については問題なかったと言っていたので、余計に疑問を持ってしまいました。
確かに前回処方してもらった薬には、「バイアスピリン」という血栓予防のお薬もあって、これは血液をサラサラにする薬なのに何で処方されるのかな?と思っていました。
でも今日の膠原病内科の先生の話を聞くと、つじつまが合います。
ちなみに不育症の原因の一つである「抗リン脂質抗体陽性」というのは、全体の10.2%で一番多い不育症の原因でした。
頭部のMRIは遅かれ早かれ検査をした方が良いとのことだったので、後日MRIを受けるように手配してもらいました。
出産後は色々と忙しくなりそうだし、仮に妊娠している最中でもMRI検査は大丈夫だそうです。
この検査をしないと、抗リン脂質抗体症候群かどうかもわからないですしね。
自分的にも落ち着かないし不安が続いていきますし、もし万が一のことがあれば家族にも迷惑をかけてしまいます。
先生のニュアンス的には、PE抗体が陽性なので抗リン脂質抗体症候群の可能性が高く、血栓がある確率も強い。
でも血をサラサラにする薬を飲めば、ある程度の予防はできるといった感じで私は受け取りました。
前回の記事にも書きましたが、婦人科の先生が言うには、妊娠反応が陽性であれば「バイアスピリン」を飲めば大丈夫とのことでした。
「全身性エリテマトーデス」とは?抗リン脂質抗体症候群の患者のうち約3割が発症する膠原病
抗リン脂質抗体症候群の説明をしてくれた際に、「全身性エリテマトーデス」という病気についても触れました。
抗リン脂質抗体症候群の患者のうち、約3割が「全身性エリテマトーデス」という膠原病になるらしいです。
その場では全身性エリテマトーデスの病気については、詳しい説明はありませんでした。
あくまでも可能性の問題で、あまり不安をあおらないようにしてくれたのだと思います。
自宅に帰ってからネットで調べると、「全身性エリテマトーデス」の症状としては問診で聞かれたような症状(湿疹や関節炎など)が出るらしく、20~30代の女性に多くみられるようです。
正直、不育症で検査して原因さえわかればお薬飲んで治療して妊娠だ!なんて思っていましたが、予想もしない病気になるなんて思ってもみませんでした。
自分はあまり病気にもならず、健康診断でもずっとA判定だったし、小さいころから大きい病気をしたこともなかったので少し健康に自信を持っていましたが、なんだか自分でもショックです。
この先どうなるんだろう…なんかちょっとネガティブになっちゃうなぁ。。。
抗リン脂質抗体症候群の判定のための血液検査・検尿
続いては、抗リン脂質抗体症候群の判定のための血液検査・検尿です。
ということで、早速診察後に血液検査を受けることになりました。
採血の内容は、
- *プロトロンビン時間(PT)
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT) - *B-IgA
B-IgG
B-IgM
RF定量[区分D014の3準] 血清補体価(CH50) - *C3
C4 - *自己抗体検査(3項目以上)
抗RNP抗体(抗ENA抗体精密以外のもの)
抗Sm抗体定性
抗Sc1-70抗体定性
採血室に行くときも、なんだか頭が混乱してぼーっとしていました。
難しい病名に難しい用語があって、自分でも理解するのに必死でした。
採血後に採尿もあると聞かされたのですが、診察前にトイレに行ったから全く出ませんΣ(゚д゚lll)
最低量の半分にも満たなくて、トイレに15分くらい居座りました。
どうしても出ないのでその場でググったら『検尿は実は10ccあれば検査できる』と書いてあったので、そのまま半分以下の量で提出しちゃいました(^^;
再検査になりませんように。。。
膠原病内科の初診と血液・尿検査の費用
今回は膠原病内科の初診と血液・尿検査で費用は保険適用で3,780円でした。
内訳は、「初診料(院内紹介状あり)219円」と「検査料3,561円」のみ。
次回はMRI検査があるので、もう少し費用がかかりそうです。
検査が終われば、薬の治療がメインになりそうだし、費用的にはどうなんだろう。。。
不育症のお薬とは別に抗リン脂質抗体症候群の薬も必要になると結構、経済的にも不安ですね^^;
妊娠したらしたでそこからが抗リン脂質抗体症候群は大変だと聞きますしね(注射を毎日打ったり、毎週採血するという体験談を読んだので・・・)。
まとめ

私にとって今回の診察は、ショッキングな内容となりました。
診察が終わり少し不安になり、家に帰る前に旦那に抗リン脂質抗体症候群の疑いがある事をすぐにメールしました。
旦那も心配してくれてネットで症状や治療法など調べてくれたらしく、すぐに返信が来ました。
なんか余計に心配させてしまったなぁ。。。
抗リン脂質抗体症候群の疑いがあるということはすごくショックだったのですが、しばらく経って冷静に考えたら、大学病院で不育症検査をして良かったなとつくづく思います。
そもそも自分が不育症なのではないかと思い(というか旦那に言われて)病院に行ってなければ、抗リン脂質抗体症候群のことをわかるのももっと遅かったでしょう。
また婦人科の先生が膠原病内科の先生に相談してくれたのも結果的には自分にとってはラッキーだったのかもしれません。。
産婦人科だけの病院で検査しようとなっても、MRI検査は設備が備わっていない産婦人科はたくさんありますし、結局そこから紹介状を書いてもらってまた一から検査して・・・と色々面倒でしたでしょうしね。
結果的には不育症検査をやったことでわかったことが色々あるので、そういった意味では前向きに考えたいと思います。
とにかく今は必要な検査を受け、妊娠のための治療をしていこうと思います。
3週間後くらいには今回の抗リン脂質抗体症候群の血液検査の結果も出るので、結果はどうあれ少しは今のこのモヤモヤも解決できるんじゃないかなぁ。
MRI検査がある意味待ち遠しいです^^
⇒続き。2週間後「不育症検査その6~APS(抗リン脂質抗体症候群)について病院で色々と聞いてきた」記事はコチラ
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